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惣乃家 コミュニティーホール

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2024.06.03

コミュニティーホールの真ん中にある揮毫。

堤町にある、介護付き有料施設にて最後の時を過ごされた、

私の尊敬する書人、加藤良翠 先生 が書かれたものです

先生は、パーキンソン病を発症されながらも、書を愛し、書いておられました。

 

書道が好きだった私は、時折、仕事や迷いがあったときよくお話を聞いていただきました。

施設開設準備をしていたころ、いろいろな話の中で、お祝いに書くわよなんて話をしてましたよね。

単純な私は、大好きだった、エースをねらえの桂コーチのお話が好きで、

その四文字を書いていただきました。

 「百忍通意」何度も何度も耐え忍び、逃げず、くじけず、嫌なことも全て腹に収めて

 不安、焦り、怒り、重圧、揺れ動く動揺を耐え忍ぶことで、その意は通じる・・

なんともまぁ、すごい言葉です。

 

空白の美、空間の美、力強く表現していただきました。ほんとに素晴らしいです。

この作品の他にも2枚ほどありますが、残念ながら、遺作となってしまいました。

 

どなたかとお会いする時、この場所で、かならず誰かの目にとまり、先生のお話をします。

職員もこの場所で、この書を見ながら何を思うのでしょう。

 

いつまでも、先生の想う書の形、力強さはここで生きております。